今回の写真集は、アイヌの人々から崇められた神の化身。野鳥・動物の「神威(カムイ)」をタイトルにしているが、実はナチュラリストの視点から、人里と神威の聖地の境界線での人と動物の均衡を保たれた共存こそが地球に一番必要なのだと言う隠されたメッセージを折込ました。

写真家なので、写真で勝負する意味も込めて、言葉少なくメッセージを伝える「写真力」を発揮させた一冊に仕上げました。

境界の均衡を乱し、淫らに聖地に入り、ネイチャー写真の極みを切りとると言う写真魂は、元、陸自のレンジャー部隊の私には容易い事でした。残酷で弱肉強食を乱発する撮影を積み重ねていくうちに、それはナチュラリストとして間違えていると、気づき、悔い改め、神威から私に会いに来てくれる動物を捉える志向に途中から変換しました。

本当にこれで良いのか?
私のナチュラリストとしての写真魂と、写真力をご覧ください。
おそらく「守る」メッセージが伝えられると考えます。

会場のBGMは菅井えりさんの「舞」「香」より、神々の香りのする曲をセレクト。
ギャラリーも「イズモ」と、名のつく日本の神道を感じさせる会場を選んだ事を記しておきます。

                  ナチュラリスト・写真家    斉藤嶽堂

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