渡り鳥で思い出すのは、1973年放送の
 サントリー「角」のテレビCMだ。

冬の浜辺の映像を背景に、男声ナレーションが流れる。

「月の夜、雁は木の枝をくわえて
北の国から渡って来る。
飛び疲れると波間に枝を浮かべ、
その上に止まって羽を休めるという。
そうやって津軽の浜までたどり着くと、
いらなくなった枝を浜辺に落として、
さらに南の空に飛んでいく。

日本で冬を過ごした雁は、
早春の頃再び津軽に戻ってきて、
自分の枝を拾って北国へ去っていく。
あとには生きて帰れなかった雁の数だけ枝が残る。
浜の人たちはその枝を集めて風呂を焚き、
不運な雁たちの供養をしたのだという」

侘び寂び。

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